じゅにまいのおばちゃんちがある山形県の庄内地方では、5月のこどもの日前後になると、ちまきを
食べます。
ちまきと言っても、味付きおこわ状でもなく、あんこが入った甘いちまきでもない、ちょっと変わったちまき
ですので、ちょいとご紹介。
笹の葉でくるんである、とっても愛らしいお姿♪
この笹が取れなくて苦労していると数年前に聞きましたが、今は取れるのかな?
中はこんな感じです。
黄色というか、黄金色というか、これは「灰汁」を入れて煮ているからだそうです。
材料はもち米のみ。灰汁を入れたお鍋でコトコト何時間も煮ます。
むかーし、ばばちゃん(おばあちゃん)がいたときは毎年ばばちゃんが作って送ってくれましたが、
今は手間隙がかかるので家庭で作るところは少ないそうです。
今はおいしく作る人に頼んで、伯母さんが送ってくれます。
この黄色くむっちむちに、とろーっと煮えてるのが最高においしいのですが、なかには煮方が甘いのか
ちょっと白っぽかったり、米粒がはっきり残ってたりというのもあって、こういうのは食感も硬く、
あまりおいしくないです。
ただ、庄内でも北のほう?酒田の方では灰汁を入れない、白いちまきなのだそうです。
白いの、食べたことないなぁ・・・。
食べ方はシンプルで、青大豆のきなこをたっぷりつけていただきます♪
青大豆のきなこじゃなきゃだめ!!普通のきなこじゃ、違うんだなぁ~笑。
じゅにまいは、砂糖を加えた青大豆のきなこで食べるのが好きですが、地元の人の正しい笑食べ方は、
砂糖を入れず、青大豆のきなこと黒蜜で食べるそうです。
食べる機会が少ないので知らない方がほとんどだと思いますが、お餅とも、おこわとも全く違う
食感なので、食べたら絶対トリコになると思います。
作る人が減っていますが、ずっとずっと食べたい故郷の味ですね。
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